ジェイドリアンのカスタムブログ

フルカスタムジェイドを作っていく記録

待望のファンネル化

先日、アリババで買ってきたT-REVαもどきを装着した際、オイルキャッチタンクをキャンセルしました。

 

オイルキャッチタンクからは、ブローバイガスを循環させるため、パワーフィルターまでホースが伸びており、このホースがファンネル化にあたっては邪魔でしたが、オイルキャッチタンクが無くなった今、いよいよ重い腰を上げ、ファンネル化に取り組むことにしました。

 

 

 

目次

 

 

 

 

 

 

ファンネル取り付け

 

ジェイドはキャブのピッチが狭いため、ファンネルをそのまま付けると隣同士で干渉し、取りつきません。

そのため、少し加工し、干渉を回避します。

 

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上の写真のように、2番の右側、左側と、3番の左側を手ノコで切断しました。

 

 

 

取り付けの際は、なべネジM4x6にスプリングワッシャとワッシャーが組み込まれた、いわゆるP=3のビスを使うと良いです。

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締め切るとバネワッシャーが潰れて緩み止めとなり、長さもキャブをくわえこむには丁度良い長さです。

 

 

 

 

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少し見づらいですが、上の写真が加工後に取り付けたものになります。

 

 

 

 

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タンクをかぶせると、ほとんど吸気口が見えなくなります。

異物の飛び込みが怖かったので、うれしい誤算ですが、雨の日の保管など、無防備となることも多いため、タオルをかぶせたりするなど、対策を考えます。

 

 

 

後日、やはり1番のファンネルだけ未加工なのは不自然なので、加工しました。

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切断面は赤色の塗料でタッチアップしています。

 

手加工の割には上手くできたように思います。(写真写りが良いだけ)

 

あとは駐車時の異物侵入対策を考えたいと思います。

 

 

 

 

 

 

キャブレター不調

 

ファンネル化とは別に、アイドリングが不安定という問題がありました。

以前のセッティングは、

・パワーフィルター

パイロットジェット:全気筒#40 (#42と行ったり来たり)

・メインジェット:1,4番 #130、2,3番 #128

パイロットスクリュー戻し量:2-1/4

・ジェットニードル:M3ワッシャ1枚噛ませ(純正値)

 

という内容でしたが、

アイドリング時のタコメーターが、1100rpmから1500rpmをフラフラしていて、4000rpmまでスロットルをあおって離すと、一気に戻らず、ゆっくりと下がるような、変な戻り方でした。

 

今回ファンネル化をするに当たり、ジェット類の再調整が必要なため、併せて実施していきます。

 

 

 

 

 

 

 

パイロットジェット番手変更

 

パイロットジェットを#40にしてみたり、#42にしてみたりと、色々と試行錯誤しましたが、アイドリングの不調は直りません。

 

雰囲気としては、混合気が薄く、スロットルが全閉のアイドリング時では爆発を起こせるほどの燃調になっていないのだと推測されます。

 

すでに#42のパイロットジェットで、パイロットスクリューを 3.5回転戻しても改善が見られないため、パイロットジェットの番手を上げてみることにしました。

 

以前、ネットで情報取集している際に、パイロットジェットの番手変更の目安として

 

・マフラー変えたら 5番上げ、

・吸気を変えたら10番上げ、

・どっちも変えたら15番上げ

 

 

という説を提唱されている記事を見ました。

手持ちのジェット類では調整に限界を感じ、思い切ってこの説を信じて#50のパイロットジェットを取り付けてみようと考えました。

(ジェイド純正#35 + 15番上げ=#50となります)

 

 

 

 

 

 

 

 

パイロットジェット取り付け

 

モノタロウでキタコの#50を4個手配し、いざ装着です。

 

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上の写真は、私のジェットセットです。

ファンネルにすることで、吸気量が増えますので、メインジェットも#135、#140へと変更しました。

 

 

 

 

パイロットスクリューの戻し量も、3回転戻しと少し濃いめとして、濃いめの症状が出れば、スクリューを締めて、薄いほうへ調整できるようにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

セッティングまとめ

 

ここで一度今回のセッティングをまとめます。

 

・ファンネル

パイロットジェット:全気筒#50 

・メインジェット:1,4番 #140、2,3番 #135

パイロットスクリュー戻し量:3回転

・ジェットニードル:M3ワッシャ1枚噛ませ(純正値)

 

 

ジェットニードルの帯域には特に不満はなかったので、そのままとしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

試走へ

 

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実は夜中にパイロットスクリューの戻し量を「2-1/2戻し」として一度試走してみましたが、アイドリングを2000rpm付近で保たないと、途端にエンストしてしまうという症状が出てしまいました。

他には特に不具合もなく最高だったのですが、少し気持ちが悪いので、3回転戻しとして再度、朝試走しました。

 

 

しかし、

2-1/2戻しでは出なかった、アイドリングが安定しない不具合が再発、発進がもたつく、スロットルをあおっても追従がにぶいといった不具合も出てきました。
雰囲気としては、濃いのかなぁといったところです。

 

夜と朝という違いがあるため、単純に比較はできませんが、2-1/2戻しで調整した方が、アイドリングを高く保つ必要がありますが、調子が良さそうです。

 

 

後日、2-1/2戻しで再び試走しました。

3回転戻しよりかはマシになりましたが、まだ発進がもたつくように感じたので、更に1/4回転締めて、2-1/4戻しとしました。

これでしばらく様子を見てみたいと思います。

 

 

 

さらに後日、パイロットスクリュー2-1/4戻しでも発進がボコつくような感覚があり、さらに1/4回転戻して2回転戻しとしましたが、それでもまだ納得がいかず、最終的にはもう1/4回転戻し、1-3/4回転戻しとしました。

 

今度は少し薄いような症状(アクセルを4000rpmまであおった後の針の戻りが遅い症状)がたまに見られますが、アイドリングも落ち着き、発進時のボコつきやスロットルとの追従も良い感じになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

今回のセッティングをまとめると、

 

・ファンネル

パイロットジェット:全気筒#50 

・メインジェット:1,4番 #140、2,3番 #135

パイロットスクリュー戻し量:2-1/4(純正値)

・ジェットニードル:M3ワッシャ1枚噛ませ(純正値)

 

となります。

 

 

 

ファンネル化とジェット類の調整を実施しましたが、高回転域での加速の伸びが、パワフィルの時とは別次元です。

 

特に7000rpmあたりからのグングン前へ進もうとするパワーがすごく、油断していると危ないなと感じる程です。

1つ上の排気量のバイクに乗っているような、そんな印象でした。

 

 

ファンネル化はとてもオススメです。

ブローバイ経路へのワンウェイバルブ取付と併用することをオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 後日、いろいろと調整した結果の追記です。

 

 

・アイドリングが不安定

アフターファイヤーが出る

上2点の症状が出ている場合は、混合気が 「薄い」 と一般的には言われています。

 

 

・発進時にボコつき、加速が悪い

・スロットルの動きに対して遅れて加速する

上2点の症状は、混合気が 「濃い」 と言われています。

 

 

ジェイドのパイロットジェットを#50にして、パイロットジェットを3回転戻しとした際に、アイドリングが不安定、アフターファイヤーが出るという薄い症状がありましたが、発進時にボコつく、スロットルとの追従も遅いという濃い症状も出ていました。

 

すなわち、混合気が薄いときに出る症状と、濃いときに出る症状が同時に存在していたのです。

 

発進時のボコつきは解消しないと街中では走れないため、パイロットスクリューを締め、混合気を薄い方へ推移させることで解消できました。

すると、アイドリングが不安定、アフターファイヤーが出るという薄いときに出る症状も同時に回復したのです。

 

薄いときに出る症状が、薄くしていくと回復する。。。

 

 

謎です、、、

 

 

上の事象を納得いくように解釈するには、

・アイドリングが不安定

アフターファイヤーが出る

この2点の症状は、濃いときでも出る症状ではないのか?

という結論にたどり着きます。

 

 

今のパイロットスクリュー1-3/4戻しのセッティングで始動時から、完全にエンジンが温まるまでは、アイドリングは安定しており、とても快調です。

 

しかし、エンジンが完全に温まった頃(油温80度あたり)になると、アイドリングが不安定になる症状が出てきます。

エンジンが温まっていることを考えると、濃くなることはないため、薄いということになり、#50のパイロットジェットでもまだ薄いのではないかと考えました。

 

そのため、さらに番手が上の#60のパイロットジェットを入れ、スクリューの戻し量を1.5回転程度と絞りめにしてどうか、試してみたいと思います。

 

#50の流量だと足りているけど少な目で、その少な目な量をスクリューで絞っているのかなと・・。

すると、足りてるけど少ない流量の状態で、エンジンが温まってくると、薄くなるというようなプロセスではないかという仮説です。

 

#60にして、十分な流量をスクリューで絞れば、エンジンが温まっても薄くならず、調子がいいのではないかということで、試してみたいと思います。

 

結果は別のブログ記事にて報告致します。

 

 

しかし、キャブレターは奥が深いです。

普通に手に入るパイロットジェットの番手で一番大きいのが#60となるため、来るところまで来てしまったなという実感が湧いております。

純正の負圧キャブレターでのセッティングは、どこか妥協しないといけないというのが通説ですが、あと少しで良い感じになりそうなため、もう少し頑張ってみたいと思います。