ジェイドの倒立化ですが、前回まではステムシャフトの打ち替えが必要となってしまい、苦悩していると言うところで終わりました。
今回はシャフトの打ち替えを注文し、ある程度部品も集まってきたため、一度記事にすることにしました。
目次
ステムシャフト
ステムシャフトの打ち替えですが、スイングアームの特注加工でお世話になった、キューズバイククラフトさんへお願いすることにしました。
注文後、わずか10日で仕上げて頂き、感激です。
上の画像が、CBR954RRのステムアンダーブラケットにCB400SFのステムシャフトを挿入した恐らく世界初の画像です。
挿入部ですが、CB400SFの方が0.5mm細く、t0.25mmのカラーでは圧入時に潰れてしまい、うまくいかないため、ポンチで無数に叩いてから、圧入したとの事です。
CB400SFのステムシャフトは、NC31でもNC39でも一緒なので、より安価なNC31のものを使用しました。
ステムアンダーブラケットの天面からシャフト先端までの出代は245mmで仕上げています。
ステムシャフトさえ打ち替えてしまえば、あとは資金力の勝負となります。
CBR954RRはホンダ最大口径のφ330mmのブレーキディスクゆえ他車種からの流用が難しく、フロント周りは全てCBR954RRで揃える必要があります。
またマイナー車種なこともあり、中古部品も少なく、どうしてもお金が必要になるため、ジェイドに倒立フォークを入れる場合、より流用幅のあるRVF400の倒立フォーク、ステムを流用してくるのが、やはり無難だとわかりました。
その場合でもステムシャフトの打ち替えは必須となるため、ある程度の予算は確保する必要があります。
ホイール
既述の事情により、ホイールもCBR954RRを選択しました。
CBR1000RRのホイールも流用できそうなのですが、なかなかの金額のため、無難にCBR954RRをチョイス。
軽量ホイールを購入する際は、CBR1000RRの物が球数も多いため、検討したいと思います。
リアホイールと色を合わせるため、黒から金色に塗装。
どうせ剥げるのでテキトーにやろうと塗装を開始しましたが、意外とキレイに仕上がり満足です。
ブレーキディスク
今回、フロントのマグホイールをキャンセルせざるを得なくさせた原因のブレーキディスクです。
今使っているホイールはVTR1000F用で、
ブレーキディスクの主要寸法が、
●直径:296mm
●PCD:74mm
なのですが、
CBR954RRのブレーキディスクが
●直径330mm
●PCD:110mm
となります。
フロントフォークのキャリパー取り付け位置は変えられないため、330mmディスクを持ってくる必要があるのですが、PCD74mmのディスクのラインナップで最大口径となるのがCB1000SFの310mmのようで、VTR1000Fのホイールに330mmのディスクが付かない事が判明しました。
他にもホイールベアリングの問題もありますが、ディスクが無いのでは話になりません。
泣く泣くフロントのマグホイールをキャンセルし、CBR954RRの純正ホイールを使用することにしました。
キャリパー
キャリパーについてもかなり悩みました。
CBR954RRの純正キャリパーであるニッシンの対向4potを使おうかと思いましたが、ピストン径の違いや外観の違いなどでバリエーションがかなり多く、古い年式車のキャリパーはあまり効かない?と言ったインプレも多かったため、購入を断念しました。
高年式車用の美品はブレンボ買った方が安いんじゃね?と思った瞬間、ヒラメキました!
CBR954RRにブレンボキャリパー用のキャリパーサポートを付ければ良いじゃないか!と。
早速調べるとありました。
しかし、なぜか楽天市場でしか販売しておらず、Yahooユーザーの私にはちょっと抵抗がありましたが、やむを得ません。
白アルマイトがされているとは言え、すぐに飛び石などで鯖が出できてしまうため、黒塗装を実施。
このキャリパーサポートにより、新たにキャリパーを買うと言う出費が無くなり、コストダウンにつながりました。
今のブレンボキャリパーを継続して使用する事となりますため、そろそろオーバーホールをしないとな、、、なんて考えますが面倒なので先延ばしにします。
そのほかの部品
そのほかの部品としては、
●ヘッドライトステー
●ステアリングダンパー用のステー
●トップブリッジ
●アクスルシャフト
●フロントフェンダー
●セパハンブラケット
●フォークシール類
が必要です。
今回も費用を抑えるため、ヤフオクはもちろんですが、アリババもかなり多用しました。
国内よりもかなり安価に購入できるため、大幅なコストダウンにつながります。
DIYプレイヤーにはオススメしたい通販です。
フォーク分解、清掃
今回1番時間がかかったのが、フォークの分解作業です。
倒立フォークの分解はかなり難易度が高そうと言う前情報があり、動画で何度も予習しました。
しかし、分解してみると意外と簡単。
写真真ん中に写っているインナーダンパー?のアッセンブリーですが、ある程度分解しないとインナーチューブが引き抜けないと思い込んでいましたが、まとまった状態で外せたので、とても安心しました。
ここのインナーダンパーの分解には特殊工具だったり、設備がある程度整っていないといけないとの事でしたが、分解しなければ何の問題もありません。
今回はオイル交換と、オイルシール、ダストシールの打ち替えのみのため、インナーダンパーに触りません。
オイルシールドライバー
オイルシールの打ち替えの際には、倒立フォークではオイルシールドライバーという特殊工具が必須となります。
これの到着が遅れたため、時間がかかってしまいました。
国内では4000円ちょっと、アリババだと2000円で購入できるため、他の部品と一緒に注文したのですが、これだけピンポイントで遅延してしまい、分解したフォークが組めず、作業が進みません。。
事前にリサーチした結果、塩ビパイプをカットしたワンオフツールがあると便利とのことで、到着までに用意しておきます。
今回は正立フォークで使用した呼び40の塩ビパイプを長さ70mm程度で切断し、縦に割った物を用意。
どうやら、ドライバーに付属している3本ツメの工具は、あくまでオイルシールを打ち込むためのもので、先に打ち込む必要のあるオイルシールを受けるワッシャーを叩き込むのには使えないようです。
そのため、ワンオフツールを用意しておくと良いという事らしいです。
あとはオイルシールドライバーが到着すれば、作業がかなり進むと思いますため、またキリの良いところで記事にしたいと思います。