前回はフォークのオイルシールを打ち込むための特殊工具の到着が遅くて作業が進まないというような内容で終わりました。
結局その特殊工具は使わずにオイルシールを打ち替えられ、作業が進んだので記事にすることにしました。
目次
オイルシールの打ち込み
はじめにフロントフォークのシールですが、前回用意した塩ビパイプを加工した物を使う事で打ち替える事ができました。
塩ビパイプの呼び40のパイプを70mmくらいで切断し、縦に割った物です。
CBR954RRのインナーチューブは50mmなので、呼び50の塩ビパイプでも良いかと思います。
上の写真のように、塩ビパイプでシールの外周を少しずつ叩いていくことで打ち込む事ができました。
ただ、シールにはダメージが大きいと思いますので、特殊工具を使って均等に打ち込むのが1番良いと思います。
フォークシールドライバーと言う名称ですので、予算や時間があれば、ゲットしておく事をオススメします。
シールさえ打ち込んでしまえば、あとはフォークを組んで、ステムと合体させれば車体へ組み込むことができます。
フロント周り組み立て
フォークを組んで、ステムと合体させた様子です。
すでに取り外していたCB400SFのフロント一式との対比も撮ってみましたが、かなりゴツい事がわかります。
重量も倒立の方が3割増しくらい重く、燃費にも大きく影響しそうです。
ジェイドへ取り付け
いよいよ車体への取り付けです。
アウターチューブを黒にしたせいか、倒立フォーク!と言う主張が少なく、落ち着いた感じにまとまっているように感じます。
今目指している「パッと見はノーマルだけど、よく見るとかなりイジってある」という仕様にぴったりです。
ただ、またがって見た感じ、かなり股間が痛いです。
以前の教訓から、やはりバーハンドル化をしないといけないように感じました。
セパハンは見た目は良いですが、ジェイドの場合は他にメリットが無いので、個人的にはあまりオススメできません。
股間が痛くなるので、特に男性には不向きだと思います。
また、上の写真は完成ではなく、トップブリッジが付いていません。(後述します)
バーハンドル化について
バーハンドル化について色々調べると、CBR954RRのバーハン化キットなる物がABMと言うところから購入できる事が分かりました。(定価6万円?)
累計販売数47個と書いてあったため、世界に47個セットしかないと考えると、中古で出会うことは無理だろうなと思っていましたが、しばらくするとヤフオクに出品がありました。
ただ、予算は2万円しかないため、送料込み36000円ともなると手が出ず、競り負けてしまいました、、、
そもそもバーハンにするためだけにそんなにお金をかけるのも違うかなと思ったため、すぐに違う案の検討を始めます。
CBR1000RRのトップブリッジ加工案
仕方なく他の方法を模索していると、CBR1000RRのトップブリッジがCBR954RRの物と互換がありそうだと言う事に気がつき、早速ヤフオクで買ってきました。
上がCBR954RRのトップブリッジ、
下がCBR1000RRのトップブリッジです。
メジャーを当ててみると穴ピッチはどちらも同じで、上から重ねてみても良い感じに穴が重なります。
CBR954RRのトップブリッジだと、上面のエリアが狭く、ハンドルポストの設置が難しいですが、CBR1000RRのトップブリッジなら、上面のエリアが広いので、うまく設置する事ができそうです。
CBR1000RRのトップブリッジに穴を開け、ハンドルポストを付けれるようにし、バーハン化を成立させようと思います。
まずは車体に取り付けてみて、本当に互換があるかを確認するところから作業を開始する予定です。
違う問題点
今回の流用でステムシャフトの次に厄介な問題が浮上しました。
それは、ジェイドのステムネックに溶接されているハンドルロック用の突起と、CBR954RRのトップブリッジ裏の補強が干渉してしまう事です。
2枚目のココと赤く書いた部分にハンドルロック用の突起が入って来ますが、補強が邪魔でハンドルが全く動かせなくなります。
これはCBR1000RRのトップブリッジ裏も同様の補強があるので、同じ事象になる可能性が高いです。
解決策は2つです。
1. ステムネックの突起を切断する
2. トップブリッジ裏の補強を切削する
1.はハンドルロックをキャンセルすることになりますので、長く乗るには不安が多いです。
2は手持ちの工具が入らないので、外注に出して切削してもらうか、ディスクグラインダーを買ってきて、自分でうまく削るしかありませんが、結構な出費になりそうです。
とりあえずはトップブリッジの補強を切削と言うか破壊する方向で検討をしてみようと思います。
また進んだ段階で記事にしますので、少しお待ちください。